どろんこハリー ジーン・ジオン | ねるまえに子どもと読んだ絵本のブログ。

どろんこハリー ジーン・ジオン


著者: ジーン・ジオン, わたなべ しげお, マーガレット・ブロイ・グレアム
タイトル: どろんこハリー

 

「あ、これ懐かしい!保育園で先生がよく読んでくれたよ」
とムスコも懐かしそうに手にとっていました。


1964年発行、と最後のところにありました。日本版が1964年、英語版の原書(「HARRY THE DIRTY DOG」とありました。なるほど・・・)はもっと古くからあったのだと思います。
そんなに古い絵本なのに、今読んでもちっとも古くさい感じがしません。古くなっているのは町並みや、走っている自動車や家族のみんなの服装や髪型のほう。
かわいいハリーは21世紀の今も健在です。

お風呂が嫌いな黒いぶちのある白い犬のハリー。どろんこになって遊んで、白いぶちのある黒い犬に間違われてしまいます。
家に帰ってきて一生懸命芸をして「ぼくはハリーだよ」と訴えても家族のみんなは不思議そうな顔をするばかり。

この感じ、子どもにとってはものすごい恐怖なんではないかなと思います。
自分の姿が突然変わっちゃって、お父さんやお母さんが自分だとわからなくなってしまったら・・・考えただけでゾーッとします。実際、私もそんなことを考えて怖くなった覚えがあります。
でも、ハリーはおにいちゃんとおねえちゃんにお風呂で洗ってもらって、元通りの黒いぶちのある白い犬に戻ることができます。

ああ、よかったあ。
ハリーが一人ぼっちにならずにすんで。

子どもたちはみんな、ここでホッとするのです。




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