ウエズレーの国 ポール・フライシュマン ケビン・ホークス 千葉 茂樹 | ねるまえに子どもと読んだ絵本のブログ。

ウエズレーの国 ポール・フライシュマン ケビン・ホークス 千葉 茂樹

ポール・フライシュマン, ケビン・ホークス, 千葉 茂樹, Paul Fleischman, Kevin Hauks
ウエズレーの国

ウエズレーは他の子とは「ちょっと違う」男の子。
ピザもコーラも嫌いだし、サッカーもばかばかしい。髪型も町の他の子とは違ってる。
だから、友達もいないし、いつも一人ぼっち。
パパもママもそれを心配してる。「ひとりだけ、いつもはみだしてる」って。

そんなウエズレーが夏休みの自由研究に選んだテーマは
「自分だけの文明を作る」こと。
学校で勉強してきたいろいろなことが、ついに役立つときが来た!
庭のすみっこを耕して、その晩ベッドに入った後、強い西風が吹いてきた。

「ほら、ぼくのはたけに、たねがとんできた」

風に運ばれてきた種はすぐに芽を吹き、大きく大きくなって真っ赤な大輪の花を咲かせる。図鑑にものっていないし、誰も見たことがない新種の作物。
いいにおいのする大きな実は食べてみるとモモとイチゴとリンゴをあわせたようで、甘くてとても美味しい。
ウエズレーは毎朝この実を食べることにした。コーンフレークなんてもう食べない。

この植物の葉を使って涼しくて軽い服を作ったり、新しいルールのゲームを考えたり。ウエズレーの「文明」はどんどん進化していきます。ウエズレーをいじめたり、からかったりしていた近所の子どもたちもうらやましそうにウエズレーの家の庭に出来た「新しい国」をのぞきこんでいます。
ウエズレーはしかたなく、その子達を中に入れて、いろいろやらせてあげることにします。植物の種からオイルを採る作業や、ウエズレーの考えた新しいゲームを。

自由研究の締めくくりにウエズレーは新しい国-ウエズランディアという名前をつけました-の歴史をウエズレー語-これもウエズレーが考えた80個の文字-でつづりました。

新学期が始まっても、もうウエズレーはひとりぼっちじゃなかった。同じ文明の仲間たちがいっぱいいたからです。

「文明」に必要なものって何でしょう?命をつなぐ食べ物、言葉、ルール、そして人。

まさに「男の子の世界」の絵本ですね。こういう絵本を読むと、ああ、男の子っていいなあ、うらやましいなあって思います。
息子へのプレゼントに、とお父さんが買っていくことが多い絵本だそうですよ。



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