かたあしのひよこ 水谷 章三  いとう ひろし | ねるまえに子どもと読んだ絵本のブログ。

かたあしのひよこ 水谷 章三  いとう ひろし

かたあしのひよこ

水谷 章三, いとう ひろし

かたあしのひよこ


思わずびっくりしてしまう絵本ですが、スペインに伝わる民話をもとにしたお話だそうです。


むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがすんでいました。

ふたりは、いちわのひよこを、だいじにだいじにそだてていました。

なんと、ひよこのあしは金のあしでした。


昔話の王道、シンプルな書きだしです。金でできた足をもったひよこ。きっと幸運のしるしなんですね。

そこへ王様の差し向けた家来が大勢やってきて、ひよこの足を一本、取っていってしまいます。

一本足のまま、ひよこは大きくなって(でもなぜか、ひよこのまま。)ある日、おじいさんとおばあさんにこう言います。


「おいら、王さまのしろへ いってくる。かたあし とりもどしにいってくる」


ここから先がまた、奇想天外。すごいスケールで展開しちゃいます。


昔話って不思議ですね。どうしてそうなったか説明もなくお話の中に引き込まれて、結末も大体見当がついてる。でも、面白い。ああよかった。とみんなが安心する。世界中どこでも、いつの時代でも同じです。


いとうひろしさんの絵がすっごいスケールのお話を、ちゃあんとまとめてくれるのがまたスゴイです。

小さい子でも楽しく読めると思います。ぜひ読んであげてください。




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