ジローとぼく 大島妙子 | ねるまえに子どもと読んだ絵本のブログ。

ジローとぼく 大島妙子

大島 妙子
ジローとぼく

ぼくと飼い犬のジローは毎晩同じ布団で一緒に寝ます。ジローが子犬のころ拾われてきてから、ずっと一緒に寝ているのです。ジローはどんどんでっかくなって、もう布団からはみ出しそうになっているのに、一緒に寝ています。

そこでお父さんと一緒に、庭にジローのいえを作りました。屋根に窓がついているかっこい犬小屋です。


その夜。ぼくとジローは初めて布団と犬小屋ではなればなれで寝ることになります。

ジローは

「ウォーン」

「ウォーン」

と悲しい声で遠吠えを繰り返しています。

ぼくは我慢できなくなって、布団から抜け出して庭に出て、ジローのいえの中に入りました。


「きょうだけだぞ

きょうだけ ここで ねてあげるけど、

あしたからは ひとりだよ」


ぼくはそうジローに言い聞かせていつの間にかそのまま眠ってしまいました。


あくる朝目を覚ましてぼくが見たものは・・・・

家族のみんなと一緒ちゃぶ台の前にきちっと正座して、朝ごはんを食べているジローでした。

それもぼくのしましまのTシャツと青い半ズボンをはいて。

昨日の夜一緒に眠ってしまったせいで、ぼくとジローは入れ替わってしまったのです。


夏休みの絵日記みたいな素敵な絵で、ジローとぼくが元気よく描かれていて、とても楽しい絵本です。

ジローの顔が味わい深くってとてもいいですよ。




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