ねるまえに子どもと読んだ絵本のブログ。 -28ページ目

いないいないばあ 松谷 みよ子

「いないいないばあ」で検索すると、スゴイ数の絵本が出てきました。
いつの時代も「いないいないばあ」は赤ちゃんとお母さんにとってだいじなことばなんですね。
うちのムスコが赤ちゃんのときに読んだのはこの「いないいないばあ」。



著者: 松谷 みよ子, 瀬川 康男
タイトル: いないいないばあ

ひざの上に座って
「ばあ~~っ!」と読むたびに声をあげて笑ったいたっけなあ・・・
そーっと小さな声で読んだり、勢いよく大きな声で読んだりいろいろバリエーションもつけたりしました。
「読んで~」と(まだしゃべれないのですが)持ってくることが多い本第一位でした。

ジス・イズ・ロンドン ミロスラフ・サセック

今日は神田の三省堂書店へ行ってきました。
最近はネットで買ってばかりで、あまり本屋さんに行くこともなかったので、本当に久しぶりでした。
「わ~!こんなにたくさん本がある!!」(当たり前・・・)
と、それだけでうれしくなってしまう単純さ。
子供の絵本のコーナーも充実していて、ディスプレイもとても工夫してありました。絵本はやっぱり表紙を見せる並べ方が一番いいですね。いろいろな表紙が並んで、見ているだけでワクワクしてきます。

そこへ、パッと目を引く表紙の絵本がありました。


著者: ミロスラフ・サセック, 松浦 弥太郎
タイトル: ジス・イズ・ロンドン

子供の本とは思えないほどオシャレな画。
調べてみたら、1959年初版のものでした。当時の街の様子が素敵なタッチの画で紹介されています。2階建ての赤いバス、ピカデリー・サーカス、行列する人たち・・・
 
他にも


著者: ミロスラフ・サセック, 松浦 弥太郎
タイトル: ジス・イズ・ニューヨーク


著者: ミロスラフ・サセック, 松浦 弥太郎
タイトル: ジス・イズ・サンフランシスコ


著者: ミロスラフ・サセック, 松浦 弥太郎
タイトル: ジス・イズ・パリ

があるみたいです。
いいですね~こういう絵本。

ともだち 谷川俊太郎



著者: 谷川 俊太郎, 和田 誠
タイトル: ともだち

ムスコがお友達とけんかをしました。
「もう遊ばないから、別にいいんだ」
などと言っています。

図書館で見つけたこの本を読みました。
「いいよ、自分で読むから」
とムスコは私のとなりで自分でページをめくって読み始めました。


ともだちって かぜがうつっても へいきだっていってくれるひと。

ともだちって いっしょに かえりたくなるひと。

ともだちって みんなが いっちゃったあとも まっててくれるひと。

ともだちって そばにいないときにも いま どうしてるかなって おもいだすひと。



谷川俊太郎さんの優しい言葉に和田誠さんの温かい絵がとても合っています。
小さな子供にもわかる言葉で「友達」という存在の大切さをつたえてくれる絵本です。

「これ、いい本だね」
と息子も言葉少なに気に入ってました。何かを感じていたのも?
(その後、仲直りしたかどうかはわかりませんが・・・)

まいごのどんぐり 松成 真理子



著者: 松成 真理子
タイトル: まいごのどんぐり


ぼくは、どんぐり。
コウくんのどんぐりです。


コウくんはどんぐりが大好きで、かばんの中にたくさんどんぐりを集めています。
その中でもおしりに「ケーキ」とかいてあるどんぐりが一番お気に入りです。
「ケーキ」はどんぐりの名前。
お誕生日のケーキの上にのっかっていたからなまえは「ケーキ」です。

ケーキとコウくんは毎日一緒に遊びまくります。
野原でかけっこ(転がりっこか・・・)したり、ポーンと投げたり。
遠くに飛んでいってもだいじょうぶ。
だっておしりに「ケーキ」って名前がかいてあるんですから。

でもある日コウくんが森の中にどんぐりを集めにいったとき、ケーキはコウくんのかばんからこぼれて、地面に落っこちてしまいます。
コウくんはいっしょうけんめいケーキを捜します。
ケーキもいっしょうけんめいおしりを上に向けてがんばります。
でも、コウくんはケーキを見つけることができません。

やがて冬がやってきて、暖かい落ち葉のふとんの下でケーキはうとうとと眠ってしまいます。
長い時間がすぎ、次にケーキが目を覚ましたときには春がやってきていました。
ケーキは芽を出し、どんぐりの苗になっていたのです。
ある日ケーキはコウくんの足音を聞きます。コウくんは小学生になって、黒いランドセルを背負っていました。
コウくんはもうケーキのことは忘れてしまったのでしょうか。
でも、ケーキはずっとコウくんを見守りつづけます。

ケーキはどんどん大きくなって、コウくんもどんどん大きくなって高校生になりました。
そしてまたコウくんは森にやってきたのです。
急にコウくんの足音が聞こえたので、ケーキはビックリして実をぱらぱらと落とします。
それをひろって、どんぐりの実のおしりを見たコウくんは

「ケーキ?」

と大きな木になったケーキを見上げて言いました。
二人はもう一度会えました。

ムスコに読んでいてうっかり自分が号泣してしまって、あきれられてしまいました。でも、ムスコも胸のあたりを指差して、
「ここがシィーンとしたよ」
と言っていました。

おおきなきがほしい 佐藤さとる



著者: 佐藤 さとる, 村上 勉
タイトル: おおきなきがほしい

私と同年代の方でしたらきっとご存知だと思います。佐藤さとる。他にも「だれも知らない小さな国」や「コロボックル物語」など有名な作品がありますが、今回はこの「おおきなきがほしい」を一緒に読んでみました。

大きな大きな木の上に自分だけの家をたてるんだ、という男の子の夢。
ページをめくるたびに木の上のほうに上っていける、という構成になっています。時には本を縦にして読むところもでてきて、木の大きさ、高さと広がっていく夢に思わず引きこまれてしまいます。
樹上の家には小さな台所やテーブルや椅子があって、暮らせるようになっています。

ムスコは
「こんなのあるわけないじゃん、おかしいよ」
と言うかな・・・と思っていたのですが、
「こっちにテーブル置いて座ればもっとよく景色が見えそう!」
「ここはさ、妹が遊びに来たときにいるところだよ、きっと」
と、絵を指さして、思ったことをどんどん言っていました。

すっとお話の中に入っていける子供の心のやわらかさに驚いた一瞬でした。